「やなせたかし」の本はすべて買った

――朝ドラに気持ちを定めた倉崎さん、次は題材だ。「朝ドラの引き出し」にやなせたかしさんは入っていたが、有力候補ではなかったという。

僕は1987年生まれで、アニメ『それいけ!アンパンマン』の放送開始は翌年です。アンパンマンもあの歌も、当たり前のように自分の中にありました。でも、子どもですから、歌詞の意味など深く捉えていなかった。だけどあの日、生き方に迷っていた自分に答えをくれた。やなせさんの歌詞の哲学的な部分に気づきました。翌日、書店に駆け込み「やなせたかし」で検索をかけ、あった本はすべて買いました。

本を読んで知ったのが、やなせさんは『アンパンマン』だけの人ではないということです。職を転々とした遅咲きで、『アンパンマン』のアニメ化は69歳の時だった。直感的にやなせさんの人生は朝ドラになると思いました。