「時給8万円」のリスク

まず、「時給が8万円」と想定されているのはあくまでマッキンゼーのシニアコンサルタントである。時給に換算すれば8万円ほどになるのかもしれないが、実際の彼らは時給で働いているわけではない。

彼らは本書で前述したとおり、パートナーとしてマッキンゼーを所有している経営者である。その彼らをアルバイトと比較するのは、明らかに不適切であろう。もし比較するなら、マクドナルドの経営陣と比べるべきである。

また、藤原の発言で気をつけないといけないのは、仮に「時給8万円」の立場が手に入ったとしても、それは安定した時給ではないという点である。どれだけ高額だったとしても、時給は所詮、時給にすぎず、自らの時間の切り売りである。24時間、365日、死ぬまで継続できるものではない。加えて言うなら、これほどの高額を受け取れる仕事というのは、通常は極めて不安定な立場である。