なぜ反日運動をやめたのか

【佐藤】まず、李在明氏はリアリストであり、実務家です。議員時代は日本に対して批判的な発言を繰り返しましたが、大統領選を機にパタッと口にしなくなりました。それは、選挙中に李在明氏の陣営に入った多数の外交官OBの助言に耳を傾けたからと言われています。

李在明氏は、文在寅氏のように北朝鮮との友好ムードの演出や、日本への批判は今のところ行っていません。支持率が上がるならそうしたかもしれませんが、リアリストである李在明氏は、まさにいま突きつけられているトランプ関税にどう向き合うか、ロシアと北朝鮮が接近するなかで安全保障をどうするかを優先したわけです。

もっと言えば、李在明氏は国内世論を察知し、国民の支持を得られる選択をしてきた。それは日本に対するこれまでの姿勢にもあらわれています。