治療薬は「万全」ではなく、高齢者は高リスク

ヒトがSFTSに感染し発症すると、白血球や血小板の低下、発熱、倦怠感けんたいかん、頭痛などの症状が見られ、その後は嘔吐おうと、下痢、腹痛などの症状が出ることが多いとされています。感染しても多くの場合は解熱鎮痛剤の投与などで回復に向かいますが、高齢者や基礎疾患がある人の場合は、重症化して死に至るケースも報告されています。

2024年6月にはウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬の「ファビピラビル」が承認され、重症化を防ぐための治療薬として使用されています。しかしながら、まだ効果が確定していないのが現状です。国立健康危機管理研究機構によると、2024年の感染報告は120例で、そのうち11人が死亡しています。

同機構が2013年3月~2025年4月の感染例を分析した結果によると、患者の年齢中央値は75.0歳と高齢者が多く、死亡例に限定すると中央値は80.0歳とより高齢です。