治療薬は「万全」ではなく、高齢者は高リスク
ヒトがSFTSに感染し発症すると、白血球や血小板の低下、発熱、倦怠感、頭痛などの症状が見られ、その後は嘔吐、下痢、腹痛などの症状が出ることが多いとされています。感染しても多くの場合は解熱鎮痛剤の投与などで回復に向かいますが、高齢者や基礎疾患がある人の場合は、重症化して死に至るケースも報告されています。
2024年6月にはウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬の「ファビピラビル」が承認され、重症化を防ぐための治療薬として使用されています。しかしながら、まだ効果が確定していないのが現状です。国立健康危機管理研究機構によると、2024年の感染報告は120例で、そのうち11人が死亡しています。
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