ナイキの非公認レース「Breaking4」

陸上の100mなどは追い風2.0m/sまでは「公認記録」となるが、追い風2.1m/s以上になると「参考記録」になる。今年の関東インカレでは男子100mで栁田大輝(東洋大)が9秒95(+4.5)をマーク。追い風参考記録とわかっていながら会場にどよめきが巻き起こった。タイムにはそれだけの“魔力”がある。

8年前、ナイキが仕掛けた「Breaking2」も強烈だった。3人のランナーがフルマラソンの「2時間切り」に挑戦。エリウド・キプチョゲ(ケニア)が当時の世界記録(2時間02分57秒)を2分32秒も上回る2時間00分25秒で走破したのだ。

2時間切りを目指した「Breaking2」に向けて開発された“厚底シューズ”が超高速化を現実のものにする。キプチョゲは2018年9月のベルリンで従来の世界記録を1分以上も短縮する2時間01分39秒をマーク。2022年のベルリンで世界記録を2時間01分09秒に塗り替えた。現在の世界記録は2023年10月のシカゴでケルビン・キプタム(ケニア)が打ち立てた2時間00分35秒だ。「Breaking2」をキッカケにマラソンのタイムは大幅に向上した。