アメリカで起きていることは、日本でも必ず起きる
アメリカで起きている現象──AIによるホワイトカラー職の再編、新卒の就職難、エリート層の失業増──は、遠い世界の出来事ではない。それは、数年、あるいは数カ月の時差をもって日本でも必ず起きる。特筆すべきは、AIによって「スキル習得の機会=エントリーポイント」そのものが消えている。これは単なる採用減ではなく、「キャリアの入口が失われる構造的危機」とも言える。「優秀な新卒」=「AIと同レベル」という比較が成立してしまう時代が到来している。新卒の相対価値が減少し、「経験がない若手」はますます不利になる。
すでに海外では企業文化そのものも変わり始めている。カナダのECプラットフォーム大手Shopify(ショッピファイ)では、「人員やリソースを拡大する前に、その仕事がAIにできない理由を示せ」と社員に求めている。「人が仕事をする理由」を企業内で問う時代になっているのだ。
日本企業においても、バックオフィスや企画部門など、“安定的なホワイトカラー職”と見なされてきた領域がAI代替の俎上に上がりつつある。年功序列や一括採用といった人事制度が機能不全に陥るのは時間の問題であろう。アメリカが直面しているのは、教育・雇用・業務設計すべてを巻き込む産業革命に等しい構造転換であり、日本も同じ問いに立たされる日は確実にやって来る。
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