習慣づくりを“売る”商品

2019年。同じく中井さんが開発した子ども向けの「しゅくだいやる気ペン」が5万台以上のヒット商品になる。えんぴつに取りつけるデバイスで、勉強時間を計測できる。これも同様、連動するアプリで“頑張りが見える化”され、「よし! もっとやろう」とやる気が起きる仕組みだ。実際、約8割の親子が、学習習慣化の効果を実感したという社内調査も出た。

「日常の習慣づくりを“売る”こと。つまり、子ども向けのペンで『習慣化のメソッド』を商品化できることがわかったのです」

およそ3年をかけて製品化しただけに、満足感とともに肩の荷が下りた。「大人向けのペンも作ってほしい」という声がほどなく中井さんの耳にも届いたが、「大人は多様性がありむずかしい」と当初は気持ちが動かなかった。