政権のスポークスマンになったジャーナリズム

【小塚】それはおかしいと私は思っていて、論評と批判は何がどう違うんですかと思うわけですよ。批判は建設的な改善点の指摘を含む論評だったりする。批判イコール反権力と考える人がいますが、そうではなく、そもそもメディアや報道機関というのは権力を監視する「権力ウォッチャー」のはずです。だから、権力を監視する立場からすると、これはおかしい、もっとこうした方がいいと批判するのは、社会をより良くしていくために当然のことじゃないですか。おかしいことをおかしいと言えなくなったり、批判はダメだと言い出したりしたら、権力を監視するというメディアの役割の放棄ですよ。

【辻元】ジャーナリズムは本来、「ウォッチ・ドッグ(番犬)」と言われて、権力を監視する役割なのに、単に「総理がこう言っています」「官房長官がああ言っています」などと伝えるだけの政権スポークスマンになってしまっているよね。

【小塚】スポークスマンであることが記者の仕事だと勘違いしている人もいます。