出てきてほしい時に出てきてくれる阿部サダヲ

2つ目は、阿部サダヲ演じる屋村の存在である。屋村は、このドラマ用の完全な創作、空想上の人物らしいが、その存在感が、作品のリアリティを損なう方向ではなく、むしろ、いい意味でのファンタジー性をトッピングする効果を発揮する。

土佐弁ではなく標準語をしゃべり、絶えず正論を述べ、さらには戦局へと向かう時勢に抗い、反戦的な発言や行動をも見せる。気が付けば毎回、「ここで出てこないかな」と、阿部サダヲの登場を願っている私がいる。太平洋戦争に突入する今後の展開の中、阿部の復活を願う回がしばらく続きそうだ(何とか生き延びていてほしいと思う)。

この2人、反戦(厭戦)的姿勢を感じさせる河合優実と阿部サダヲは、まるで、未来からやってきたキャラのようにも見えてくる。あっ、この2人、『不適切にもほどがある!』でタイムスリップする親子じゃないか!