Cさんの悩み
外資系企業に勤めるCさんの年収は1200万円とハイクラス。しかしそのわりに貯蓄額が少なめだ。年俸制でボーナスがないため、貯蓄をするなら月々の収入からとなるが、貯蓄ができないどころか、生活費が足りず貯蓄から補填する月もある。
そこで最近、「自分たちは世間一般とズレているのでは?」と思い始めた。家計簿をつけてみると、支出に占める割合が大きいのは教育費だった。妻は教育熱心で「子どもには十分な教育を受けさせてあげたい」と、子どもたちはほぼ毎日習いごとや塾に出かけている。
長女は私立中学へ通っており、現在公立小学校へ通う長男も私立を受験する予定である。少なくとも12年間は私学の授業料を払うことになり、長女が大学へ入学する頃には生活が苦しくなるのではないかと不安だ。
10年前に25年ローンを組んで、3125万円のマンションを購入した。ローンが終わる15年後にちょうど定年になる。いまのうちに少しでも貯蓄額を増やしておきたいが……。
横山さんのアドバイス
年収は高いほうだが、高いなりに贅沢もしているという印象だ。これだけ収入があればさすがに余ると思いきや、「稼ぐに追いつく貧乏なし」的な考え方で、節約するという意識がない。手取りが70万円以上あり、しかも住居費に関していえば収入や家族構成に対して高くはない。にもかかわらず給与を使い切ってしまう原因は何か。
まずは「食費」である。子どもが食べ盛りというが、高級食材を買うことや、家族での外食も多いという。予算を決めて節約を心がけ、家族での外食を月1回減らすことで1万8000円を節約できた。