祝い金目当てに転職を繰り返す人が増加

そうした業者が横行するなか、厚労省は2024年7月に開かれた労働政策審議会で、医療・介護・保育の3分野に関わる悪徳な人材紹介会社への対策を強化する方針を示している。

祝い金とは求職者が介護施設や病院に就職し、一定期間勤務したことを条件に支給される金銭である。例えば、「1カ月以上勤務したら数万円の祝い金を支給」といった条件が掲げられることが多い。この祝い金制度は、一見すると求職者に対する魅力的なインセンティブのように見えるが、その裏には多くの課題が存在するのだ。

まず、祝い金を目当てに短期間で転職を繰り返す求職者が増加しているという問題がある。祝い金は求職者にとって大きな魅力であり、複数の求人サイトを利用して祝い金を次々と受け取るという行為が横行している。その結果、介護施設側は人材を確保しても短期間で退職されるケースが増え、安定的な人材確保が難しくなっている。