情報・思考

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(6)稼ぐ人の過半数は必要なときに情報を引き出せる/(7)稼ぐ人の3割が記事の切り抜きをしている/(8)稼ぐ人の36%が記事をデジタル管理している

情報に関しても、稼ぐ人の56%が「必要なときにすぐ取り出せる」と回答している(6)。仕事ができる人は、探す時間の無駄をよく認識していて、日ごろから整理整頓を心がけ、必要なモノや情報にいかに早くアクセスできるかに気を配っている。稼ぐ人の3割が記事の切り抜きをし(そこそこの人は16%)、36%が新聞やWEBの記事をデジタル管理している(同19%)ことからもそのことが読み取れる(7)(8)。

新聞記事などを切り抜く際に留意したいのは、自分はどんなジャンルの記事を集めているのかをあらかじめリストアップしたうえで切り抜き作業をすること。目的を書き出すことで、「何でも切り抜いてしまって時間とスペースを無駄にする」というありがちな状況を防げる。このジャンルリストは、整頓の段階でタイトル付けにそのまま使えるので便利だ。

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(9)稼ぐ人の半数近くがブレストを活用している/(10)稼ぐ人の4割が付箋で思考を整理している/(11)稼ぐ人の3割弱がマインドマップを活用している

稼ぐ人は思考の整理にも積極的であり、46%がブレストを活用している(9)。ところが、そこそこの人は18%に満たない。付箋やマインドマップなど、アイデアを書き出すツールも使っており、とくにマインドマップの利用率はそこそこの人の3倍もある(10)(11)。

そして、アイデアを書き出したメモを紛失しないよう、デジタル保存している人が45%と、そこそこの人を11ポイント以上上回っている(12)。

思考の整理とモノの片づけとに共通するのは、「いったん外に出すこと」だろう。例えばデスクの引き出しを片づける際、引き出しにモノを入れたままちょこちょこと整理整頓してもうまくいかない。中身を別の場所にすべて出してみると、不要なモノが一目瞭然だ。仕分けの作業もはかどる。

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(12)稼ぐ人の半数近くが、メモをデジタル保存している

この「外に出す」ことの効果は絶大であり、頭の中にあるアイデアを出し合って、その後に取捨選択をするブレーンストーミングと似ている。モノの片づけがうまい人は、情報や思考の整理も達者であるといえるだろう。