医者志望だから医学部を受けるわけではない

例えば、医大生の日常を描いた漫画『Dr.Eggs ドクターエッグス』では、医療に興味のなかった主人公が勉強ができるという理由だけで、高校の担任に強引にすすめられ、縁もゆかりもない地方の国立大学医学部を受験するところからスタートします。

そのような主人公を設定した理由として、作者の三田紀房先生は「地方の国立大学医学部には、成績が良いだけで受験しにくる学生もいる」という話を医学部の教授から聞き、その意外性がおもしろかったからだとしています。

実際、こうした理由で医学部を受験するケースはあります。筆者は開成高校という極端に東大志望者が多い進学校の出身でしたが、国立の前期は医学部ではない東京大学の理科一類・二類を受けるのに、「学力的に見合ってるから」といった理由で私立大の医学部も受験するといった例はよく目にしましたし、そうした例で、東大に落ちてしまった結果、合格していた私立大の医学部に進学する人もいました。