これでは、「社員の声を真剣に受け止めていなかったのか」と思われても仕方がない。だから、記者会見を見ていた社員たちは「疎外感」を抱いてしまったのだ。

実際に会見の翌日には、私のもとにフジテレビの関係者から「あれほど言ったのに……」という失望の声が届いている。本来であれば、会見の最初に「社員の皆さんには、不安な気持ちにさせて申し訳ない」と一言あってしかるべきだっただろう。

もし私が当事者であれば、「数日前の社内説明会ではさまざまな質問を社員の方々からいただいた。それはこの場にいらっしゃる記者の皆さんの疑問でもあると思うので、本来であればそのすべてに対してこの場でお答えするべきではあるが、第三者委員会の手に委ねられてしまっているなどの諸事情により、話せない部分もあることをご容赦願いたい」くらいは陳述するだろう。