日本人特有の「質問しづらい」問題

私が思う「ChatGPT英会話」の最大の利点の1つは、さきほどの図表1でいう「質問」のところです。ChatGPTになら、どんなにちっぽけな質問でも、5回、10回と重ねて質問しても、嫌な顔ひとつせずにすべて答えてくれます。

英会話スクールやオンライン英会話で学んだ経験がある方は、今までこんなことはありませんでしたか。

・分からないところがあっても、遠慮して質問できずに終わってしまう
・勇気を振り絞って質問したものの、講師の回答を100パーセント理解できなかった。でも分かったふりをしてしまう
・質問できたとしても、何度も質問するのは迷惑になるかもしれないので遠慮してしまう

これは、私がこれまでに5000人以上の生徒さんを教えてきて、傾向として日々感じていることです。特に日本人は「繰り返し聞くと、しつこい印象を与えてしまうかな」と心配して、躊躇してしまう方が多いと思います。

「ChatGPT英会話」なら、そんな心配は要りません。

「このthatは関係代名詞? whichに置き換えられる? 関係代名詞を使わずに言うと、どういういい方になる?」などと、根掘り葉掘り聞いたとしても、すべて簡潔に答えてくれるのです。もちろん、ちっぽけでくだらないと思うような質問でもOKです。

当たりはずれがない高スペック講師

ChatGPTは英語のほか、スペイン語、フランス語などにも対応したマルチリンガルで日本語も話せます。なので、日英バイリンガル講師にだからこそ聞けるHow do you say Otsukaresama in English?(「お疲れ様」は英語でなんと言いますか)といった質問にも対応可能。事前に言語の設定をする必要はなく、ランダムに日本語で話しかければ日本語で、英語で話しかければ英語で返してくれます。

ChatGPTと日本語で話すと、日本語に少し訛りがあるのに気づくはずです。そこが妙にリアルで「日本語が堪能なアメリカ人ネイティブ」と会話をしている気分になるんです。

英会話スクールやオンライン英会話の講師の発音は、国籍や出身、バックグラウンドによって、当然バラツキがあり、アクセントがそれぞれ違います。それに対してChatGPTの発音は標準的なアメリカ英語です。

こうやって考えると、ChatGPTの「講師」は当たり外れがないし、むしろリアルな講師よりもスペックが高いことが分かると思います。