自分よりも勉強のできない子が名門中へ

「漠然と、筑波大付属駒場や開成などの名門校へ進学して東大へ行き、官僚になる夢を抱いていました。しかし引っ越しによって環境はまるで変わり、それらは夢のまま終わってしまいました。

私よりも勉強の苦手だった東京の同級生たちが名門中学校へ進学していくのをみて、釈然としない気持ちが残り続けました。それはちょうど、得られるはずだったものを目の前でとりあげられたような悔しさがありました。私の怠惰で受験ができなかったのではなく、いわば不可抗力によって思い描いていた未来が改変されてしまったからだと思います」