トランプ氏に嫌われた「失策」とは

筆者の友人の一人である自由貿易・自由投資を推進するロビイストだけが「あー、日本製鉄は○○というロビー会社を雇っているみたいだが、俺もこの問題に対して何か協力ができることがあるか?」と関心がありそうな口ぶりを示してきた。ただし、彼の発言は興味本位に過ぎず、この難しい状況を覆せるとは微塵も思っていないようだった。

さらに、これらのヒアリングを経た結果、同買収問題はバイデン政権下の特有の問題ではなく、共和党内の政局を踏まえた複雑な問題でもあることがわかった。

特に毎回指摘されたことは、「日本製鉄がマイク・ポンペオ元国務長官を顧問に雇ったことは失策だった」ということだ(大統領選挙中にラストベルトの鉄鋼企業を買収するという政治センスのなさは改めて言うまでもない)。