アメリカのイノベーションの源泉となった4つの政策

マッツカートは、アメリカ政府の積極的な活動がイノベーションの源泉となっていることを証明するために、4つの印象的な例を挙げています。DARPA、SBIR(中小企業技術革新研究)プログラム、オーファンドラッグ(希少疾病医薬品)法、国家ナノテクノロジー・イニシアティブです。

DARPAは、1957年のソヴィエト連邦によるスプートニクの打ち上げに衝撃を受けた国防総省が、ソ連との軍事技術競争に勝利することを目的に、1958年に立ち上げた部署です。

DARPAは、単に研究資金を提供しただけではなく、大学のコンピューターサイエンス学部などの創設を援助し、企業の初期研究や半導体研究の支援を行なってきました。中でも有名なのは、初期段階のインターネット(ARPANET)を管轄していたことです。アメリカのコンピューター産業におけるイノベーションは、DARPAなしでは語れないと言っても過言ではありません。