だから耐久年数は200年に

建築史家の藤森照信さんが見学に来た際、ビルのコンクリートを見て「いい塗料を使っているな、何を使ったのか教えてくれよ」と言うんですよ。

ぼくが「コンクリートの純度を高めているだけで何も使っていませんよ」と応えてもぜんぜん信じてくれなかった。「何も塗ってないのに、こんなに表面がつるんとするはずがないだろう、教えてくれよ」と。そのたび「本当に塗ってないんですって」と何度も否定しました。

ミキサーにセメントを投入する岡さん。2007年ごろ撮影。
撮影=関根正幸
ミキサーにセメントを投入する岡さん。2007年ごろ撮影。

ビルのコンクリートを見てもらうとわかるんですが、光っているように見えませんか? これはガラス質です。コンクリートを打設したあと、いい状態で養生、つまりしっかり固まるまで待ってあげれば、コンクリートのなかにガラス質が生成するんです。これにより表面がつるんとしたように見える。