すさまじいカンニング合戦

しかし、その厳しさゆえに受験生たちに大きなプレッシャーがかかっているのです。塾では当たり前のように「インド工科大に受からなければ、その先の人生はない」「勉強以外に人生を切り開けるものはない」と叫ばれており、そのプレッシャー・強迫観念が受験生たちを追い詰めている側面もあるように思えてなりません。

インドの受験がどれくらい極端に大変なのか、それをお伝えするのに一つわかりやすい例をお示しするとすれば、受験におけるカンニングや替え玉受験といった不正行為が横行し、それが大きな社会問題となっているほどです。本当に悲しいことですが、「何がなんでも受からなければ」というプレッシャーから、家族ぐるみ、塾ぐるみの不正が発生しています。

例えば、2015年、インドのビハール州で起きた大規模カンニング事件は世界に衝撃を与えました。家族が建物の外壁をよじ登り、試験会場の窓からカンニングペーパーを渡す様子が報道されたのです。