2029年に私が注目するワケ

ひと昔前まで1話20分強の映像に1500万~2000万円と言われていた時代が、この数年では3000万円が当たり前となってきている。それは、噂では1話に5000万円以上かけたという『鬼滅の刃』シリーズが、アニメの価値をひっぱっていったといっても過言ではないだろう。

日本アニメの世界的な評価を牽引するufotableが、引き続き「こんなアニメ見たことがない!」というエピソードを紡ぐことは、クールジャパン再起動に沸く日本エンタメ界全体に貢献するものだろう。

これから『鬼滅の刃』は、劇場版『鬼滅の刃 無限城編』が3部作で公開される予定である。個人的な予想だが、テレビアニメも組み合わせながら2029年のアニメ放送10周年あたりをターゲットに、終幕にむけて世界最高クオリティのアニメを送り出すことを考えているのではないか。

あと5年、日本のアニメは世界でどこまで昇り詰めることができるだろうか。その最右翼である『鬼滅の刃』の今後に強く期待したい。

(初公開日:2024年7月15日)

【関連記事】
「推しの子」を超す勢いで海外のファンが急増中…日本の高校を舞台にした異色の「ラノベ発アニメ」とは
「キャプテン翼」で3人に1人がアニメオタクに…中東の大国が「アメリカより、中国より、日本」を選ぶ理由
アメリカ人は景品が取れるまで帰らない…ラウンドワンが北米市場に「日本式ゲーセン」を持ち込んだ狙い
「クレヨンしんちゃん」からヒントを得た…「6年で年商43億円」30歳社長が作ったアパレル会社が急成長するワケ
「ブックオフせどり」が生きる希望だった…元ひきこもり・無職の男性(41)が“年商36億円の古書店”を作るまで