2024年1月からの新NISAのスタートとともに、旧NISAは2023年いっぱいで新規投資ができなくなったが、非課税期間の最中は保有できる。そうはいってもほったらかしにしては損をする可能性があるという。旧NISAの一般NISAとジュニアNISA、つみたてNISAの3つのカテゴリーで運用していた人はこの先、どうしたらいいのか。ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんに教えてもらった。
「『一般NISAで投資をしているが、この先どうしたらいいのかわからない』といった相談は多いですね。一般NISAは非課税期間が終わっても、さらに5年間のロールオーバー期間があり、新たな非課税投資枠に移管することができましたが、新NISAのスタートとともにその制度は廃止されてしまいました。ロールオーバーができないので、売却するか、非課税期間が終了した後、課税口座に移管するかの2択しかありません」(高山さん、以下同)
24年以降は使えない
5年間という短期間ではリターンの振れ幅が大きく、運用益が出ないこともあり、さらに5年間、トータルで非課税期間が10年あれば、収益が比較的安定してくるといったメリットがあった。
気をつけたいのは、24年以降はこのロールオーバーが使えないので、5年間ほったらかしにして課税口座に移されたとき、評価金額がマイナスだと、税金面で損をする可能性があるということだ。いったいどういうことか。