「一度も恋愛したことがない」割合が高い
20~50代の未婚男女を対象に、各SNS(X、インスタグラム、フェイスブック)を「頻繁に利用する」層だけを抽出して、その「恋愛相手がいる」割合と「今まで一度も恋愛したことがない」割合というものを出しました。結果が図表1のグラフです。
男女ともに、「恋愛相手がいる」割合は20~30代においてはX利用者がもっとも低くなります。また、「一度も恋愛したことがない」割合に関しても、X利用者がもっとも高く、20代男性と30代女性では他と比べて突出して高くなっています。何より、20代男性においては、Xとインスタグラムの「恋愛相手がいる」割合の差分が▲16%もあり、特に男性において利用するSNSの違いが恋愛率や未婚率の差として顕著に表れているようです。
Xとインスタ、ユーザーの特徴を調べてみたら
ただし、早合点してはいけないのは、Xを利用すると恋愛や結婚ができなくなる、という話ではありません。ましてや、Xをやめて、インスタグラムを利用すれば結婚できるようになるなどという因果もありません。そもそも、各SNSにいて、どれかひとつしか利用していないわけではなく、複数併用もあるはずです。
とはいえ、X利用とそれ以外とでこれだけ未婚率と恋愛率に差があることも事実ですので、Xとインスタグラムでその利用者の特性を比較してみたいと思います。
そもそも、Xの場合は文字情報がメインで、話題は個人の趣味もありますが、社会や政治の問題について書かれることも多く、一方、インスタは写真メインで、社会や政治というよりパーソナルな情報の発信という利用特性の違いがあります。前者は後者に比べ、内向的な人が好むツールであるとも言われますが、実際はどうでしょう。
20~30代の未婚男女で、Xとインスタ利用者との差分を個々の項目についてグラフ化したものが図表2です。