今に続く2部制はこうして始まった

そうした事情を受け、この年初めて導入されたのが2部制である。それまでは、午後9時から11時45分までの放送のみ。そこに午後7時から8時55分までを第1部として新たに設け、従来の午後9時からのパートを第2部としたのである。

「いまと同じではないか」と思うひともいるだろう。しかし、ただ単に放送枠を拡大したわけではない。第1部を「昭和の紅白」、第2部を「平成の紅白」と銘打ち、内容をはっきり分けた。

「紅白」が40回という節目を迎え、それがちょうど昭和から平成への移行と合致していたこと、そしていうまでもなく、島会長の発言を受けて「今年で最後」になる可能性が出てきたことがそこにはあっただろう。だから第1部は、昭和という時代だけでなく、「紅白」という番組の歴史もあわせて振り返る企画になったのである。