ExcelのVBAなら今すぐ始められる
二つ目のプログラミング言語・環境は、普通の人はExcelのVBAを使うのが一番始めやすいだろう。
多くの人は気づいていないが、ExcelにはVBA(Visual Basic for Applications)というプログラミング言語が内蔵されている。
ただし、Microsoftの意図は分からないが、標準の設定ではプログラミング機能が使えないようになっている。
Excelのプログラミング機能を使えるようにするのは簡単で、Excelのメニューから【ファイル>オプション>リボンのユーザー設定】の順にクリックしていき、右側に表示される選択肢の中から「開発」という項目にチェックを入れれば開発タブが表示されるようになる。
次は、メニューから【開発>Visual Basic】の順にクリックしていくとVBA画面が開き、開かれたVBA画面のメニューの【挿入>標準モジュール】の順にクリックしていくと、プログラミングが開始できる。
Excel VBAのプログラムは、Excelファイルをマクロ有効ブックであるxlsm形式で保存すれば、Excelファイルの中の一部として扱われるので、特別な保存処理は必要ないから、比較的簡単に使える。
生成系AIを活用すれば簡単に実行できる
三つ目のプログラミング言語をどう学ぶかだが、ChatGPTをはじめとする生成系AIの進歩はすさまじく、適切な日本語で指示すればExcelのVBAプログラムをすぐ動く形で書いてくれる。
時間があれば、以下の手順を試してほしい。
①Excelを立ち上げ、空白のブックを開く。
②上記の手順でプログラミングできるように設定して、VBAの標準モジュールのプログラミング画面を開く。
③ExcelファイルのA1セル(一番左上のセル)に自分の姓名を半角スペースで区切って入力する(「宗 健」など。ただし全角スペースだと動作しないことがあるので注意)。
④ChatGPTやGeminiのような生成系AIを立ち上げ、「今開いているExcelファイルのA1セルの文字列に含まれる半角スペースの前の文字列をB1セルに、後の文字列をC1セルに書き込むVBAを書いて」と入力すれば、VBAのプログラムが出力される。
⑤出力されたプログラムをコピーしてVBAの標準モジュールの画面に貼り付け、【実行>Sub/ユーザーフォームの実行】から実行すると、姓名が分離される。
全ての場合で、VBAが動くとは限らないが、動いた人もいるはずだ。
生成系AIによって、プログラムのことを何も知らなくても、プログラミングが実行できるようになったが、この変化はものすごく大きな変化だ。