高難度の「応用しりとり」は盛り上がる
しりとり応用編としては、縛り(限定ルール)を作るという方法があります。
「五文字縛り」や「国名縛り」などでやっていくと一気に難しくなります。
ほかには、しりとりならぬ「なかとり」というものもあります。真ん中の文字をとって、次の人がその文字から始める言葉を考える、というルールです。
真ん中をとるので必然的に奇数の言葉(3・5・7など)を言わなくてはならず、難易度は高めです。
最後に「ん」がついても構いませんが、真ん中が「ん」になってはいけません。例えば、つくえ→クイズ→インフルエンザ→るすばんでんわ(負け)といった具合です。
なかとり、結構盛り上がります。
「しりとりなんて……」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、以前私が模擬試験の引率をしている際に、小6中学受験クラスの生徒たちが電車内でやっていたしりとりが高度かつ高速で、感心したのを覚えています。
「言葉で遊べる強み」は試験や就活にも役立つ
やっていたのは「しりたししりとり」です。
これは短期決戦になるのですが、スタートを一文字にして、そこから一文字ずつ足していくしりとりです。
例えば、①輪(わ)→②ワニ→③荷物→④つくだ煮……と続いていきます。
ちなみに、このときの生徒たちは、その後医者・弁護士・会計士・外資系コンサルタントの道へと進んでいます。
「言葉で遊べる強み」を持っていた子は、資格試験や就職活動などでも能力を発揮しやすいのかな、と10年越しで思わされました。
中学入試問題では、頭文字に続く語彙を答えたり、熟語しりとりがよく出題されます。難易度が高い問題ですが、語彙力と漢字力に加え、拡散的思考力を試すとてもよい問題です。
日頃からしりとりによって拡散的思考力を鍛えておけば、こういった問題への対応力もついていきます。