孫の教育に口を出しすぎる義母
【CASE2】子育てに過干渉な義母
子どものことが理由で、義実家への帰省に及び腰になるケースはほかにもある。R子さん(43歳)は、「子育てのことで義母からいろいろ言われることが最大のストレス」と話す。
R子さんは高校卒業後に就職した会社で知り合った5歳年上の夫と結婚。現在、中学生と小学生の子育てをしながら働いている。R子さんの夫の両親は、二人とも元教師だったこともあり、孫の教育にも並々ならぬ関心を寄せ続けているとのこと。
「まだ子どもたちが小さかった頃は、『子どもたちにこれを食べさせれば頭がよくなる』『この本を読み聞かせさせてあげなさい』などと、いろいろなものを送ってくるだけだったが、最近はどこで知識を得たのか『今の学校に通っていて、塾のテストでもそんな結果ならFランクの大学にしか進学できないわよ』と子どもの成績をなじってきたり、『R子さんのご両親はどうしてあなたを大学まで通わせてあげようとしなかったのかしらね』と私の育った家庭の教育方針にまで口を挟んできたり、正直とてもわずらわしい」
子どもの受験を理由に帰省を断ることに
前回、義実家に帰省したときも、孫の成長をよろこぶより子育てについて細かく指摘する義母の姿勢が目立っていたという。
「『私はこうやって息子を育てた』『昔は親がこうするのが普通だった』といった、義母の子育て法を聞かされるたびに自分のやり方が否定されているようでつらい。自分の育てた息子は自慢の作品と思っているかもしれないが、夫のだらしない一面をよく知っている私にとっては『だからこんな息子に育ってしまったのでは?』と義母の子育て法に文句のひとつも言いたくなる」
今年は子どもの受験を理由に、夫の義実家への帰省の同行を断ることを考えているというR子さん。心穏やかに年末年始を迎えることができることを祈っている。