絶対入れないでほしい…東大生から軒並み不評だった「BeReal」

近年若年層を中心に流行しているBeReal(ビリール/ビーリアル)も要注意です。BeRealはここ2~3年で急速に利用者を増やしているSNSアプリで、「一度だけの本当の自分を友達に見せる」を合言葉に人気を博しています。

利用者には毎日ランダムな時間帯に通知が届き、その瞬間から2分以内に自分とその周囲の写真を撮影して共有しなければなりません。通知の届く時間は日によって異なり、朝の7時台から、遅い時は夜の8時台まで通知が来ることがあるようです。時間通りに投稿できなかった場合、投稿できる写真の上限数が減るなどペナルティがあり、利用者は「通知を逃すまい」とスマホにかじりつくことになります。

アプリ「BeReal」のデモ画面
写真=iStock.com/Anna Matviienko
※写真はイメージです

Instagramに対抗し、SNS中毒や使いすぎを抑えるために設計されている本アプリは、確かに一度あたりの利用時間こそ短いものの、「通知がいつ来るかわからない」特性上、常にスマホを意識しながら生活する必要が生じます。ハマりすぎると、いつもスマホを目の届く場所に置かなくてはいけないと思うようになるのです。

北海道大学の研究によれば、「画面を消した他人の携帯電話であっても、ただそばに置いてあるだけで注意が損なわれる」ことが判明しています。通知のためにスマホを机の上に置くだけで、勉強効率が低下する危険性があるというのです。通知問題はSNS全般に言えることではありますが、それらの中でも特に通知の重要性が高いBeRealは、今回話を聞いた東大生からは軒並み不評でした。

「無料ゲーム」も入れないほうがいい

また、スマートフォンによくある「基本無料ゲーム」も評判がよくありませんでした。タイトルは個人によってまちまちでしたが、無料ゆえいくらでも時間を費やせるため、ついついスマホで時間を溶かす要因になりがちです。

文部科学省が今年発表した調査によれば、小中学生がスマホを触っている時間は2022年度と比べ延びており、スマホ時間が長いほど全国学力テストでの各教科の平均正答率が低くなる傾向にあるそうです。純粋に勉強時間が減るためなのか、なにか注意を阻害する効果があるかは不明ですが、勉強部屋にスマホを持ち込まないことが対策となります。