思春期の親子の距離
日常的な会話のやりとりはありますか?
思春期は、親に対して距離を置きたがる時期です。でも、親がコミュニケーションを諦めてはいけません。子どもに無関心になったり、無視したりすることは虐待の一種です。なお、声掛けはポジティブな表現を心がけましょう。親の言葉の変化を、子どもは敏感に感じとり、心の状態も変化します。
ふり返りポイント:直接対話以外の声掛けも検討
直接の会話が減りがちなら、LINEなどを通じて声掛けをしてみるのもよい。親子の会話のチャンネルが増える。子どもにとってはかえって話しやすいことも。
ポジティブ声掛けリスト
<日常の声掛け>
「おはよう」「いってらっしゃい」
「気をつけて」「今日は~な日だね」
「いってきます」「おかえり」「お疲れさま」
「待っていたよ」「お茶いれたよ」
「ごはん食べよう」「お風呂わいたよ」 など
<ほめの声掛け>
「ありがとう」「うれしい」
「楽しいね」「助かったよ」
「いてくれるから安心だよ」
など
<感謝の声掛け>
「すごいね」「やったね」「さすがだね」
「がんばったね」「上手だね」
「あなたならではだね」
「もうかなわないな」「うまくなったね」
「えらいね」 など
子どもに手をかけすぎない
子どもが自立する機会を奪っていませんか?
親の正論や心配が、子どもの自立心をくじいてしまうことがあります。過干渉になっていないか注意しましょう。ただ、神経発達症の傾向がある子の場合、親が手をかけざるを得ない場合もあります。年齢と子どもの発達の程度を考えながら関わることが大切です。
<過干渉>
心配で放っておくことができない。本人が自己表現する前に感情を言葉になおす。よかれと思って、本人の状態をよく観察せず一方的に励まし続ける。