商売や経営は成功するようにできている

幸之助は、「経営はきわめてやさしいともいえる。というのは、それは本来成功するようにできていると考えられるからである」「商売なり経営というものは、もともと成功するようになっている」と断言する。

つまり、雨が降れば傘をさすごとく、当然のことを当然として行なう、基本中の基本を徹底する、ひいては原理原則に従うことに忠実であれば、経営はおのずと成功するというのだ。

夜景とビジネスマンの影、成長を示す矢印
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幸之助が経営者として「自然の理法」を特に強調したのは、高度経済成長期のことである。好況期は順調に見えた企業が、「昭和40年不況」に直面し、経営が大きく傾くことも珍しくなかった。