専門医をいくつもは取れない

この専門医資格において、「基本領域」と呼ばれる大きな資格をいくつも取ることはなかなかできません。基本領域というのは、内科、小児科、皮膚科、精神科、外科、整形外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、脳神経外科、放射線科、麻酔科、病理、臨床検査、救急科、形成外科、リハビリテーション科、総合診療です。同時に、複数の領域の専攻医登録をすることはできません。

さらに専門医資格は、取得後も5年ごとに更新する必要があり、そのためには日々研鑽を続けなくてはなりません。具体的には、どのように診療をしているかを記載し、バランスよく単位を取ります。専門医の更新に必要な単位は、専門医共通講習と領域講習を受けたり、学会に参加したり論文を書いたりすることで取得できます。でも、診療業務をしながら単位を取るのは時間のかかるものです。

そのため、複数の専門医資格を持っている医師は非常に稀です。つまり、小児科専門医で麻酔科専門医だとか、皮膚科専門医で精神科専門医だということはほとんどありません。そもそも専門性を高めることが大切にされているため、基本領域の専門医資格を同時に3つ以上持つことは推奨されていないのです。