自分のなりたい未来予想図を描く

参議院議員 
東北福祉大学特任准教授 
義家弘介氏

私の教師経験からすると落ちこぼれには2つのタイプがある。1つは勉強が人よりもできないという意味の落ちこぼれ。もう1つは豊かな感受性のために集団に溶け込めず学校教育の枠から浮いてしまう“浮きこぼれ”だ。

私は子供の頃、先生の話すことに疑問を持ちながらも「はい」と言える同級生たちの中で、「はい」とは答えられずに先生や周りの人と折り合いがうまくつけられなかった。よく覚えているのは小学校の学活の時間に「将来の夢」について発表したときのことだ。私は「正義の味方」と自分の考えを言った。ほかの子は医者や宇宙飛行士、弁護士、野球選手をあげた。先生から「また、弘君ふざけてる」と怒られたが、「本当に怒られるようなことなのかな」と違和感を抱いた。今考えると私のほうがまともだったと思う。