日韓の若者は同じカルチャーを摂取している

留学が始まってすぐ、韓国は日本といろんな面でかなり似ていると感じていた。特にソウルは日本と似通っている。生活をする上では日本と同じ感覚で過ごせるのだ。

僕がオランダで1年間過ごした経験も影響している。日本とヨーロッパは文化が全く違った。それと比べると、日本と韓国はかなり似ていると思った。

両国の若い世代はみんなK-POPを聴いている。韓国ドラマを見ている。アニメが大人気。日韓の若者は同じカルチャーを摂取している。

外食が安いのも共通している。800円から1000円くらいあれば、おいしいものがお腹いっぱい食べられる。ちなみに高麗大学の学食は550円だった。

日本人留学生「外国という感じがしない」

オランダに留学していた時、食に苦労した。オランダ人の同級生はパン2枚にチーズを挟んだだけのサンドイッチ。とにかく食への関心が薄いのだ。かといって、外食でおいしいものを食べようとすると、2000円くらいは出す必要があった。

韓光勲『在日コリアンが韓国に留学したら』(ワニブックス【PLUS】新書)
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韓国は日常の挨拶に「ご飯は食べた?」という表現がある。「こんにちは」のような挨拶表現である。食へのこだわりが強いのだ。やはり日本と似ている。

日本と韓国が文化的に似通っているというのは、考えてみれば当たり前のことだ。地理的に近いだけでなく、戦後の日韓はアメリカの影響を大きく受けてきた。資本主義体制で、今はどちらも民主主義国。文化的には中国からの影響が古くからあるが、独自の文化を作り上げてきた。両国とも巨大なポップカルチャーがあり、世界に輸出している。

ほかの日本人学生に聞いても、「外国という感じがしない」という声が多い。僕も同感だ。ソウルは日本と同じ感覚で過ごせる。その意味では快適だった。

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