集中力を高める「前頭葉」の鍛え方
前頭葉は、人間の大脳の3分の1を占める部位で、感情や思考をコントロールする役割を担っています。また、視覚や聴覚などを通じて得られる様々な情報から、「どのように行動すべきか」を判断する役割もあります。
そして、人間の集中力を司っているのもこの前頭葉。つまり、選択を繰り返す行動は、前頭葉を疲れさせ集中力を削っていくことと同義です。
一方で、この前頭葉は鍛えられると言われています。
トレーニングとしては、「無意識に行っていることに気付き、それをやめること」が効果的。
普段は惰性(無意識)で行っていることに気付き、それを「これじゃダメだ!」と意識すると、前頭葉が鍛えられてより集中しやすくなるのです。
たとえば次のようなことを積極的にやってみてください。
・つい、猫背になったり片足重心で立ったりしてしまう
・つい、ダラダラとスマホを触ってしまう
・つい、同じ腕で荷物を持ってしまう
こうした無意識レベルでの行動は、いざ「やめよう」と思うと、かなり集中力を使います。「気付く」という工程で前頭葉が刺激され、さらにその行動を「やめようとする」ことも刺激になります。
このような小さな意識の変化の積み重ねが、前頭葉を鍛え、集中力を高めることにつながります。
日常的な選択を減らして前頭葉の無駄なエネルギー消耗を抑えつつ、新しい刺激を与えて意識的に行動を変化させる。この両輪の訓練によって、集中力を鍛えましょう。