「排他性の基準」という愛の証し

前回、1980年頃までは、たとえ恋人であっても結婚前に性関係はもってはいけないという意識が強かったことについて述べました。同じように、結婚後はもちろん、お付き合いを始めたら、交際相手以外の異性と親しくすることさえもいけないという意識が存在したのです。

だから、気になる異性がいたらグループ交際を勧められ、お付き合いが始まると「異性の友人」になり、告白したら「恋人」、そしてプロポーズを経て、結婚がゴールとしてある。途中で途切れたら、それは失敗。振り出しに戻って、結婚に至るまで同じパターンを繰り返す。親しくなりたい異性を絞っていって、一旦親しくなったら、その相手とのみ親密関係が許され、他の異性との交流を絶つということが、当時規範としてあったのです。

「異性の友人」は、恋人の一歩手前の存在。だから、恋人や配偶者がいるにもかかわらず、異性の友人と親しくするのは、二股をかけているのと同じ、誠実ではない、愛情がない証拠、だから許されない。そう考える人が昔は多かったのです。