一流は謙虚さと寛容さを持ち、悪意を避ける

どうだろう。読んでいてドキッとした人はきっと、一流のビジネスマンになる可能性を秘めている。なぜなら「我」「慢」に加え、上に掲げた7つの性格が決して他人事ではなく、自分の中にあると気づいているからだ。

人間関係をうまく活かしたければ、先ずこれらのいずれか、あるいはすべての性格が、大なり小なり自分の中にあると気づいていること。

そこを認めることで、思い上がりを捨てて謙虚さを育てることができるし、他人に対する寛容さを持つこともできる。

また、嫌な人と悪い人は別だということも分かってくるし、悪意を持った人とは仕事をしないことで、騙されたり、詐欺の片棒を担がされることもなくなる。

「布施、愛語、利行、同時」を育てよ

その上で、次の「4つの心を育てよ」とブッダは説かれた。

布施ふせ
相手の立場に立ち、持てる能力や感性を活かして相手を助けること。

愛語あいご
相手に思いやりの心をもち、相手が喜び、楽しくなるような言葉を話すこと。

利行りぎょう
人の役に立つ行い、社会の役に立つ行いをすること。

同時どうじ
相手の年齢、性別、人種、肌の色、社会的地位、持っている資産などにかかわらず、平等に接すること。

世の中には色んな人がいる。そして人はみな平等に愚かだ。

しかし二流、三流は自分の愚かさに気づかず、嫌な人間関係を避け続けて、結局そこから逃れることができない。

一流は自分の愚かさに気づき、善き性格を自分の中に育てることによって、他人にも影響を与え、人間関係をうまく活かしているのだ。

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