うつは「治る病気」、一人で抱え込まないで

危険⑤ うつ

気分が落ち込んだり、眠れなくなったりするうつ。若い人だけでなく、最近は高齢者もなりやすくなっています。厚生労働省の調査によれば、うつを含む気分障害の約3割を65歳以上の高齢者が占めています。

高齢者の場合、病気やケガなどによって心身の機能が低下したことが、発症のきっかけとなることが多いとされています。

また、孤独感が強い人ほどうつになりやすいとされています。しかし、うつは適切に治療すれば「治る病気」とも言われています。「適度な運動」「社会とのつながり」「バランスのよい食事」を心がけ、ひとりで悩まずに、病院や身近な人に何でも相談するようにしましょう。

何も対策していないと財産は国のものに

危険⑥ 相続

高齢者のおひとりさまは、自分が亡くなった後のことも生前に対策しておかなければなりません。そのうちのひとつが相続についてです。

おひとりさまということは身内がいないか、いたとしても疎遠になっている場合もあるでしょう。何の対策もしていないと、身寄りがない場合、財産は国のものとなります。身内がいる場合は、疎遠になっている相手に財産が渡ってしまいます。

そうならないために、誰に、どういった財産を渡すのかを生前に決めて、遺言書に記しておくことが大切です。

遺言書を作成して、遺言執行者を指定しておけば、希望通りに財産の相続ができます。

親族に頼れないおひとりさまは、老後、動きにくくなったときや、自分の死後の手続きを誰かに託したいところ。それを叶える3つの契約「①任意後見契約+見守り契約」「②財産管理委任契約」「③死後事務委任契約」をセットで結ぶことで、判断能力が低下していき、死を迎えるまでのすべての時期を元気なうちから網羅できます。

それぞれの契約が「いつ、何を助けてくれるのか」をご紹介します。