牛角のキャンペーンは長期的にはマイナス
良くも悪くも、今回のキャンペーンは大きな話題になった。多くの人に認知され、擁護意見も目立っていることを考えると、短期的な集客効果は大きいように見える。ただし、中長期的に見ると、企業イメージにマイナスの影響を及ぼす可能性もあるように思う。
今回のキャンペーンの批判の論点はいくつかあるように思う。
・女性のみに割引を適用するのは男性差別ではないか
・女性を割引にするのは、女性を弱者と見なしているからではないか
・男女を区別すること自体が時代錯誤ではないか
・女性を割引にするのは、女性を弱者と見なしているからではないか
・男女を区別すること自体が時代錯誤ではないか
男性を下げる「男性差別」で炎上が目立つ
最近、「男性差別」という批判を浴びるケースが増えている。
今年の7月末には、大手衣料品チェーンの「しまむら」グループの子ども用品店「バースデイ」の新商品が炎上した。本商品には、「パパは全然面倒みてくれない」「パパはいつも帰り遅い」「パパはいつも寝てる」といった文言が印字されており、「男性差別だ」という批判を浴びたのだ。批判を受けて、本商品は発売中止に至っている。
8月には、女性のフリーアナウンサーが、SNS上に「夏場の男性の体臭が苦手すぎる」といった投稿を行い、批判が殺到、所属事務所から契約解除されるという出来事も起きた。本件が問題視されたのは、男女を区別し、「男性を落とす」言動であったからだ。
女性を優遇した事例ではないが、昨年4月には、スープ専門店「Soup Stock Tokyo」が全店で離乳食を無料で提供すると発表して批判を浴びている。子連れの客を優遇すること、子連れ客が増えることに対する不満が主な要因だった。
本件に関しては、Soup Stock Tokyoは離乳食提供を止めるという選択肢は取らず、公式サイトで声明を発表することで炎上は収束へと向かった。