23歳で「現場の長」になれる

チーフの登用に制限を設けていないのも、優秀な人材を幅広く人選できる仕組みにするとの組織としての意向がうかがえます。チーフに昇進する最速の年数は、新卒では1年10カ月、中途採用では1カ月となっており、これまでの最年少チーフの年齢は23歳といったように、在籍年数や年齢にとらわれずに登用しています。

こうしたチーフ制度の導入は、社内において新たなる競争を生み出すことになります。各売り場のチーフは、その地域の顧客ニーズやウォンツを的確に把握し、そうした要望に合った商品設定やプライシングを行うことになるため、商品の配置や品揃えなどに加え、床や照明の装飾までもが売り場ごとに異なります。それゆえ、こうした顧客志向や現場力は、必然的に売り場同士の競争関係をもたらすことになるのです。

たとえば、ある店舗では、惣菜売り場で“ウナギの姿寿司”を販売していますが、その隣にある鮮魚売り場では、“ウナギの蒲焼き丼”が売られています。