【亀田】そうした、お金に人格があるという感覚は稼ぐ人に共通のものですね。私は、「お財布はお金のホテル」だと考えているのですが、内藤さんにとってお財布とは何でしょうか。
【内藤】僕は、お金の洋服だと考えています。好きな人や大切な家族には、清潔できれいな洋服を着ていてほしいと思うじゃないですか。それと同じ感覚です。ですから、週に一度は中身を整理しているし、汚れたり破れたりしたお財布は使いません。
【亀田】つまり、お金に対するホスピタリティーですよね。
【内藤】その通り、お金に対するホスピタリティーですよ。
【亀田】私の経験では、マネークリップを使っている人は、お金で失敗する人が多いような気がします。そもそもチップ文化の国で発達したものなので……。
【内藤】カッコイイとは思いますが、使ったことはないですねぇ。
【亀田】嬉しいです。私も一度も使ったことがないんです。
【内藤】こういう話、くだらないと思う人が多いでしょうが、実はすごく大切ですよ。いいお財布に替えれば、即、お金が入ってくるとは思いませんが、その人のお金に対するスタンスって、お財布に明確に表れていると思うんです。だから、お財布をいいものに替えることが、お金に対する意識にフィードバックすることはありうると思う。
【亀田】お財布を替えただけで人生は変わらないけれど……。
【内藤】お財布を替えなければ、人生が変わることもない。亀田さんがおっしゃるように、10万円のお財布を買ったら年収が2000万円になるとはいかないと思うけれど、少なくともお金に対する意識が変わるきっかけにはなるはずです。
【亀田】金銭にまつわるセルフイメージを高めるきっかけになると思います。だから、お財布って大切だと思うんです。