なぜ一条天皇は彰子を受け入れたのか
しかし、これでは一条天皇の気持ちが、藤原道長(柄本佑)の長女で、長保元年(999)11月に数え12歳で入内した彰子(見上愛)に向くとは思えない。第30回でも、一条天皇が彰子のもとを訪れる場面があったが、それはあくまでも、彰子が養育している敦康親王(定子が産んだ第一皇子)の相手をするためだ。
その様子を遠くから眺めていた道長の正妻で彰子の母、倫子(黒木華)は、「なにゆえに帝は中宮様(註・彰子)を見てくださらないの? 中宮様がなにをなさったというの? 皇后さま(註・定子)が亡くなられてもう4年だというのに、このままでは中宮様があまりにも惨め」と嘆く。
そして道長に頼み、一緒に内裏に一条天皇を訪ねた。倫子は、藤原行成(渡辺大知)が写した白楽天の『新楽府』を中宮のためにと渡したうえで、彰子を受け入れるように一条天皇に直訴したのである。一条が「朕を受け入れないのは中宮のほうであるが」と伝えると、倫子は「どうか、お上から、中宮様のお目の向く先へお入りくださいませ」と頼み込んだ。
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