短時間ならカーシェアがトク
北海道では「れ」。それ以外の地域では「わ」。いわゆる借りたクルマの証しであるこのナンバー、ここ最近、観光地以外で目にする機会がグッと増えたように感じる。
理由として、クルマを所有する人の減少、若者のクルマ離れ、レンタカーが借りやすくなった等々、さまざまな要因が想像されるが、カーシェアリングという、新たなクルマのレンタル方式の登場の影響も大きい様子。このカーシェアリング、レンタカーと比べて、どちらがおトクか気になるところだ。
まず、それぞれの特徴を比較すると、レンタカーは(1)車種の選択肢が豊富、(2)営業時間が限られている、(3)ガソリン満タン返却(自己負担)が必要、(4)借りる場所や状況に応じて、おトクな会社をチョイスできる。カーシェアリングは(1)ステーションごとに車種が決まっているため車種選択幅が小さい、(2)24時間いつでも使えて返せる、(3)料金はガソリン代込み、(4)会員制(入会金、月額基本料がかかる)なので、その都度利用する会社を変えるのは難しい。と、メリット&デメリットは相反する格好になり、一長一短である。
料金的に比較すると、カーシェアリングは最短15分単位、レンタカーは基本最短6時間単位というのがいちばん大きな違い。このシステムを見るだけでわかるように、短時間利用ならば月額基本料金を含めてもカーシェアリングのほうがおトクなうえ、フレキシブルということになる。
カーシェアリング事業「タイムズプラス」を運営するパーク24経営企画部の袴田千津子氏によると、「タイムズプラスでは、月額基本料金1000円に無料利用分1000円が含まれており、実質的な値引きになります」と、より割安感をアピールする工夫もなされていた。