ストレッチの前に筋肉の「錆」を取る

「ダンベルふるふる」で腕の内旋を元に戻したら、次は気持ちよく脱力しながら筋肉の錆を取りましょう。ここでご紹介するのは「腕ふるふる」です。

【図表3】腕ふるふる
出所=『朝起きてすぐに動きたくなる体』(サンマーク出版)

疲れたとき。あるいは体を動かしたくなったとき。長年の習慣や思い込みで「ストレッチをしたくなる」、そんな人は多いはず。

でも先述したとおり、カチカチになった筋肉を急に伸ばすと、確実に筋線維を傷めてしまい、逆に硬くなってしまいます。その前にまず筋肉の錆を取りましょう。

ですから、ストレッチの前にまずは「腕ふるふる」です。

実際、どこでもいつでも準備なしで突然行えます。椅子に座ってもよし、立ったままでもよし。とにかく、気づいたときに即やっておくことが大事です。特にデスクワークをしている人にはおすすめ。

「肩がこったな」と思ったら10秒間やってみよう

「肩がこったな」「指が疲れたな」と感じた瞬間、10秒だけサッとふるふるボディシェイク。ほとんど仕事中の格好と変わらないですし、音も立たないので、オフィスなどで周囲の目を気にすることなく体を回復させられます。

庄島義博『朝起きてすぐに動きたくなる体』(サンマーク出版)
庄島義博『朝起きてすぐに動きたくなる体』(サンマーク出版)

①体を少し後ろに倒す
まず右側からふるふるします。
右腕をだらんとぶら下げ、体を少し右側に、そして少し後ろ重心に傾けます。この「傾き」によって、肩甲骨まわりの錆にもアプローチできます。

②手のひらだけふるふる回す
次に、腕全体の力を抜き、手のひらだけを裏表が交互になるよう、ぶるぶると振ってください。でんでん太鼓のイメージです。回転させるのは、あくまで手のひらだけ。

10往復くらい、繰り返します。左右逆側も同じように行ってください。これだけでも、肩まわりがスッキリします。

錆はきちんと取れたので、このあとに静的ストレッチをすれば効果倍増です。

【関連記事】
体が硬い人ほど血管も硬く、動脈硬化の進行が早い…専門医が教える「心臓病を予防する2大習慣」
休日は「ゴロ寝で映画一気見して2度寝3度寝の極楽」がダメな理由…最新研究でわかった「最強の7大休養法」
重症化で死に至る人も多い…熱中症予防で「いつもシャワーのみ、運動しない」人がすべき"1日5セット"の中身
銀座ママが「LINEを交換しよう」と聞かれたときに必ず使う"スマートな断り文句"
この筋肉を使うだけで脂肪がガンガン燃える…スラっとした体型の人が「毎日1分間だけ」やっていること