最低でも1年は続けよう

それではいよいよ家計簿に取り組んでみましょう。「浪費」を見つけ出したり、お金の使い方にメリハリをつけたりするためには絶対に避けて通れない関門です!

大切なのは、継続して家計簿をつけ続けること、記録した内容を分析して今後に生かすこと、のふたつです。継続するのが難しいと感じても、少なくとも1年はがんばってみてください。1年間続ければ季節ごとの特別な収入や支出が把握できます。ご自身の稼ぎ方や使い方のクセについて全体像が見えてくるはずです。その後は大まかな管理方法に変更してもOKです。

家計簿の選び方

手書きが好きな方は市販の紙の家計簿がいいでしょう。

安藤真由美『お金の知識があるだけで あなたが見られるはずのとびきり輝く世界について』(日経BP)
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婦人之友社や主婦と生活社、コクヨなどの文房具メーカーなどからさまざまな家計簿が出ています。選ぶ基準は特にありません。本屋や文房具屋で、手に取るだけで気持ちがあがるようなデザインのものを選ぶのもいいかと思います。

データで残したい方は、シンプルにエクセルなどで管理するのもよいでしょう。

もっと簡単にしたい方はアプリやクラウド上での家計簿サービスの利用がおすすめです。レシートを写真に撮ったり、銀行口座やクレジットカードなどを事前に登録しておけば自動で記録してくれるものもあります。

アプリのおすすめは、会員登録せずに簡単に操作・管理できる「かけ~ぼ」、レシートからの読み取り項目が多く支出の分析に役立てやすい「Zaim」、レシートの細かい読み取りだけでなく、事前登録できる金融機関やカード会社数が多い「マネーフォワードME」などです。

無料で使える機能に制限がある場合もありますので、事前に確認してみてください(個人情報の流出リスクなどが気になる方は、事前に口座情報などを登録するか、よく検討してから判断してください)。

手書きかエクセルかアプリかは関係ありません。

好きなノートを使いたい方は手書きで、移動などの隙間時間を活用したい方はスマートフォンのアプリが便利です。

スマートフォンで家計簿をつける人
写真=iStock.com/takasuu
※写真はイメージです