意識を向ける方向を心から体にスイッチ
会社にも、家族にも、友人・知人にも、怒りっぽい人がいるかと思います。なかには自分の周囲にやたらめったら“怒りの地雷”を埋めているのではないかと疑いたくなるくらい、ちょっとしたことでしょっちゅう怒りを爆発させる人もいるでしょう。
そういう人が一人でもいると、周囲はとても戸惑います。どこに地雷があるかわからず、おっかなびっくりつき合うしかありませんからね。しかもこちらとしてはコントロール不能。「触らぬ神に祟りなし」を決め込み、距離を置くのが一番です。
ただ誰もが怒りっぽくなることはあります。怒りっぽい人を反面教師に、自分が周囲に怒りをまき散らさないよう気をつける必要があります。
どうすればよいのか。わが身を振り返って考えてみてください。あなたが怒りっぽくなるのは、疲れているときではありませんか? 人間、体が疲れると、どうしたって神経がピリピリするものなのです。
ということは、意識を向ける方向を心から体にスイッチ。体の疲れをほぐすことで、心に生じる怒りの感情をコントロールすればいいのです。とても効果的ですよ。
相手を“戦意喪失”させるヒント
プロレスでは、リングの上で「かかってこいよ」とばかりに指を立て、相手を挑発するような場面をよく見かけます。あれは戦略の一つ。わざと相手を怒らせることで、試合を優位に運ぼうとしているのです。
人間関係においても、似たようなことが起こります。わざと相手がいやがることをする人がいるでしょう? そうしてケンカを売ることで、自分優位に事を運ぼうとするのです。
争いごとはいつだって冷静さを失ったほうが負けです。あるいは相手が怒ったり、こわがったりする、その反応を見て、楽しむような輩もいます。
いずれにせよ、「売られたケンカは買わない」ことです。カッとなって、同じ土俵に上がると、「待ってました」とばかりにやられます。
どんなに挑発されても、「はぁー、はぁー、はぁー、ほぉーーー、そぉーーーですかぁーーー。で?」などと間延びした受け答えをしておくに限ります。
さしもの相手も戦意喪失。さっさと土俵を下りてくれます。ケンカっ早い人には、江戸っ子よろしく「その手は桑名の焼き蛤」を決め込みましょう。