「痩せているほうが健康」は大間違いだ

間違い4 長生きのためにはダイエット

日本では相変わらず、猫も杓子も「ダイエット」に余念がありません。肉断ち、菜食、ローファット、糖質カットなどなど、「一体どれが正しいんだ」と言いたくなるような、減量法の情報が巷にあふれ、錯綜しています。

日本人がこれほどダイエットに熱心なのは、「スリムな体」こそ、美容だけでなく、「健康面でも理想」という“虚構”を信じ込んでいるからでしょう。そんな日本人の現状は、私には「狂気の沙汰」にしか思えません。というのも、寿命が最も長いのは「小太りの人」というのが、いまや世界の医学の常識だからです。そもそも「痩せているほうが健康」という、誤った常識を日本に根付かせた元凶は「特定健康診査」、いわゆる「メタボ健診」です。