このVISION2030を実現するために、以下の5点に力点を置いています。

▼デンタル・メディカル グローバル市場シェア拡大 世界のお客様のニーズを把握
▼RD・A1におけるスピーディーな開発と最高の品質の実現(※RDは研究開発の中核拠点、A1は生産の中核拠点)
▼内製化率85% 自社で技術を究める ダントツのコスト競争力実現
▼新たな医療領域・新たなニーズへのチャレンジ(協業・M&Aの活用も含め)
▼海外売上比率約80% 全世界に強い販売・サービスネットワークを構築

これらの施策を現実のものとしてくれるのが、強みである超高速回転技術であり、この技術をコアに事業を展開しています。

他社がまねできない強みを持っている

ナカニシにおける超高速回転技術のように、他社が模倣することが困難で競争優位の源泉となるような能力のことを、コア・コンピタンス(Core Competence)と呼びます。

長期株式投資『【超完全版】フルオートモードで月に31.5万円が入ってくる「強配当」株投資』(KADOKAWA)
長期株式投資『【超完全版】フルオートモードで月に31.5万円が入ってくる「強配当」株投資』(KADOKAWA)

直訳すると、コアは核、コンピタンスは能力で、その企業における中核となる能力(強み)という意味です。

コア・コンピタンスの概念は、ゲイリー・ハメルとC.K.プラハラードが1990年に共同で発表した論文『The Core Competence of the Corporation』において、「顧客に対して、他社にはまねのできない自社ならではの価値を提供する、企業の中核的な力」とされています。

具体的には、以下の3つの条件を満たす能力となります。

1.その能力は競合他社に模倣されにくい
2.その能力を活かして他の事業へも展開できる
3.その能力は顧客価値を創出できる

ナカニシは、ダントツの超高速回転技術という模倣されにくい技術を中核に、新たな医療領域・新たなニーズに対応すべくチャレンジし、スピーディーな開発と最高品質を実現、全世界へのサービスネットワークを構築することで顧客価値の創出を試みています。

減配される心配が少ない

業界首位級の企業は、競争力を維持するためのコア・コンピタンスを有していることがほとんどです。投資を検討する際には、その企業における中核的な能力(強み)とは何かを考えてみることは、有意義であると言えるでしょう。

ナカニシは、特別配当や記念配当を除いては、10年以上減配をおこなっていません。

堅調な業績が続いていることや財務の堅牢性を鑑みるに、大きく減配されるという事態はそうそうないでしょう。このような減配可能性の低い銘柄は、配当利回りのレンジを参考にしつつ投資を検討することも可能です。

ここ数年の配当利回りは、1%半ば~2%半ばで推移しています。したがって、配当利回りが2%半ばを上回った際には、投資妙味が増しているという考え方もできるでしょう。

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