古今の偉人たちは、人生という“持ち時間”を存分に使い倒す。我々にも等しく配られているこの貴重な資源、活かす術は、彼らの言葉の中にある。
■P・F・ドラッカー(オーストリア・経営思想家)

成果をあげる者は
仕事からスタートしない。
時間からスタートする。

まず、何に時間が
取られているかを知る
ことからスタートする。
次に、時間を奪おうと
する非生産的な
要求を退ける。
そして、得られた自由な
時間を大きくまとめる。

■盛田昭夫(ソニー共同創業者)

一番大事なことは
時間なんだ。ものごとは
時間のスケールで
考えるべきだ。

その費用なんていうものは、
すぐ取り返せる(要旨)。

■株式市場の格言

株を買うより
時を買え

大意・株の売買は銘柄よりタイミング。

■泉谷直木(アサヒグループホールディングス社長)

たとえば、
僕が電子メール
を書きかけているところへ、
報告のために部下が
やってきたとします。
僕は絶対に
「後にしてくれ」
とは言いません。

自分の仕事は自分の
生活の中で調整でき
ますが、部下を待たせ
たらその分だけ彼の
仕事がストップします。
会社にとって損失です。

■永守重信(日本電産社長)

世界中を震撼させた
トヨタの赤字発表。事前に
同社が赤字との感触を
持っていた私は、トヨタと
同日に予約していた業績
予想発表の会見場を
急遽キャンセルさせ、その
3日前に確保した。
どうしても“トヨタより先に”
減益だが黒字を確保する
との見通しを発表
しなければならないと
判断したからだ。費用は
かさんだが仕方がない。
効果的に伝えるには
タイミングも重要だ。
経営にはこうした
「先読み」と、ときには、
時間をカネで
買うような
決断が不可欠

なのだ(要旨)。