「疲れる前」に休みを入れることで元気に働ける

そのような人たちも含めて、緊張を和らげるために簡単にできることがあります。それは、日常生活から空間的かつ時間的距離をとり、非日常的な空間に身をおくことです。休暇はこれに最適です。長い休暇を取れるのに越したことはありませんが、さまざまな論文によれば、短くても幸福度は上がるとのこと。だとすれば、頻度高く休暇を取るのがいいのかもしれませんね。

大切なのは、疲労がたまってからや自律神経のバランスが崩れてから休暇を取るのではなく、その前に休みを取り入れることです。定期的な休みで、緊張感を区切りましょう。マラソン選手は42キロを最速で走るために、喉が渇いてから水を飲むのではなく、あらかじめ給水場所やタイミングを決めています。仕事は短距離走ではなく、長距離走です。自分で給水場所、すなわち休暇を決めておくことで、自分に合ったペース配分で1年を通して走り続けることができるでしょう。適度な自己管理をしてこそ、長く元気に働き続け結果を出せるのだと思います。

マラソン
写真=iStock.com/Pavel1964
※写真はイメージです

どのようなペース配分がいいかわからない? それは、疲れる前に休むことです。休暇をとり蓄積した疲労を解消できれば、元気にはなれます。しかし、疲労が蓄積していない状態で休暇を取れれば、より積極的に楽しみや気分転換ができる休暇となるでしょう。きっと「とてもリラックス」でき、幸福度が上がるでしょう。

金曜日や月曜日に休みを取るのもおすすめ

ですから、ぜひ今のうちに、6月の有給休暇を決めてしまいましょう。海の日、そして夏休みよりも前に、休暇取得をしましょう。長く続くように見えるGW明けの日々を少しでも前向きに過ごせるはずです。

私自身は、5月末関西への出張ついでに滋賀県と福井県で登山計画、そして、6月末には長野県へサウナ旅を計画しています。2つの休暇が終わる頃にはもう夏休みがすぐそこにありますから、きっと秋まで幸福度高く過ごせそうです。もちろん、秋も祝日を上手に使います。実は私は年末の休暇まで、すでに計画済み(予約済み)です。

ぜひ皆様も、海の日まで思いっきり働くためにこそ、間に適時、休暇を入れてみてください。金曜日や月曜日に取って、2泊3日等の長めの週末を過ごしてみてはいかがでしょうか。それ以上休めるのであれば、ぜひそれ以上もお休みください。

新型コロナ感染症が第5類に移行したのが昨年の5月8日でしたから、ようやく、アフターコロナも1年たったことになります。アフターコロナ2年目もいいスタートダッシュが切れるよう、今日の記事が少しでもお役に立てば光栄です。

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