(2)大きなインパクトを残した“純白ドレス”
純白の参拝服をお召しになった愛子さまは、扇子を持って背筋をまっすぐに伸ばし、しずしずと歩を進めておられた。ドレスはウエストから裾に向かって広がるシルエットで、これぞプリンセスラインというもの。長いドレスの裾が揺れていて、愛子さまは参拝服の裾をつま先で小さく蹴りながら、上手に歩かれていることが分かった。愛子さまの参拝服姿には存在感があり圧巻だった。ドレスのまばゆいほどの白さもあいまって、大きなインパクトを残した。
30分ほどで参拝を終えられると、愛子さまのお顔がとても優しくなり、緊張が解けて安堵されたご様子がよく伝わってきた。奉迎の人の前を笑顔で会釈を繰り返しながらゆっくりと通り過ぎ、穏やかな笑みを浮かべられていた。
(3)“ケープの丈が絶妙”グレーの参拝服
翌日の27日、愛子さまは斎宮歴史博物館で一般の人に声かけをなさったことがニュースでも話題になった。こうしたサプライズは天皇皇后両陛下が皇太子時代からなさっていたことで、愛子さまもご両親の背中を見て育ってこられたのだと思うと、感慨深い。小学生たちとは、「卒業したんやろ? 大学」「ニュースで見たわ」と会話を交わし、愛子さまもリラックスされた表情だった。
奈良県へ移動し、神武天皇陵の参拝でお召しになっていたグレーの参拝服も、ケープの丈が絶妙で素晴らしかった。ドレスの裾のドレープとリンクしているように見える丈で、このセットはとても美しい装いだと思った。
帰京の際のスーツは、淡いブルーのペールトーンといえるジャケットとフレアスカートで、ジャケットのショールカラー(へちま襟)を拝見して、雅子さまもよくお召しになっているデザインではないかと思った。